広告品評

広告を勝手に品評します。

【ビットフライヤー】わからないものは怪しいゾ

ビットコイン、どすか?

ちまたでは、
やれ「未来の通貨」とか
やれ「崩壊は目前」とか言われてますね。

 

2017年10月時点では、先日の騒動が記憶にあるので
「まだちょっと安心できない」
という心理が一般的かつリアルなのではないでしょうか。

 

コンセプトや思想はとても現代的でスマートですし、
基本的には共感・応援しております。
経済的なニュースや世界的企業の活用など
何かもう一つきっかけがあれば
良い感じで伸びるんじゃないかなあ。

 

さてさて、そんなビットコイン

bitFlyerという会社がCMを打ち出してきました。
さぞ、価値あるクリエイティブを見せてくれるだろうと
勝手に期待していたのですが……。

youtu.be

 

以下、書き起こし。

ビットコインはビットフライヤー!
みなさん!ビットコイン、知ってますか?
このビットコイン
いま世界中の国で広がっている
新しい通貨なんです。
え?これまでの通貨と何が違うって?
一言で言うのはとても難しいのですが…
簡単に言うと、
新しいお金の発明、かもしれません。
ね?ダヴィンチさん!
世界を変えるコイン。
ビットコインは、ビットフライヤー!

 

何じゃそりゃ。

「え?これまでの通貨と何が違うって?」

一般の人は、ここがいちばん気になるんですよ。
そこが知りたいのに

「新しいお金の発明」

なんて抽象的なことを言ってる。
しかもですよ、
「かもしれません。」
なんて、断定表現を避けてますよね。
これはもう、なんかちょっとズルい。

しかもしかもですよ、
「新しいお金の発明」の前に
「新しい通貨なんです」て言ってるわけだから
同じこと繰り返してるだけじゃないですか。

 

しかもしかもしかもですよ、
ダヴィンチ?
て感じですよ。
ダヴィンチといえば、モナリザとか万能の天才てイメージで
通貨とかお金とかっていうのは直結しませんよね。
たしかに発明家という側面もあったのは認めますが、
一般大衆が持つダヴィンチから連想するには
少し遠いのが事実。
「はて、ダヴィンチ?」と謎が深まるばかり。

 

ただでさえ、一部の人は
ビットコインは危ない」と騒がれているのに
結局なんのアンサーも得られず、
よくわかんないものにマイナスイメージがつきまとうだけです。

 

もっとわかりやすく、実生活にどういうメリットがあるのか
アピールしても良かったはず。

結局、このCMではビットコインが何がなんだかよくわかりません。

 

変に濁されて終わりなら、もっと別のメッセージの方が良かったなあ。
ううむ。30秒でやるにはそもそもムリがあったのか……。

こんな批評を吹っ飛ばすぐらい、
ビットコインがヒットしてくれることを願います。