【パロマ】なんでもなくなくない?
僕はあまり存じ上げておらず恐縮ですが、
パロマさんは湯沸器などガス器具の製造・販売を行っている会社のようです。
そんなパロマさんの企画がこちら。
そのキャッチコピーは、こうあります。
なんでもない日を
ささえています。
たしかに、湯沸器やガス器具は毎日の生活に欠かせません。
日常や暮らしに寄り添ったものですよね。
でも、でもですよ。見てください。
けっこう、非日常の写真が多いじゃないですか。
僕はたまたま表参道でこの巫女さん?3人の看板を見つけたのですが、
日常という触れ込みに違和感を覚えたわけです。
企画の実施にあたって、フォトコンテストも開催した様子。
テーマは、
日常の中の「温もり」と「熱意」
だそうです。
その大賞がこちらでございます。
もう完全に日常じゃないですよね。
僕の日常の解釈が間違っているのでしょうか。
しかし、しかしですよ。
パロマ賞の作品はどれもちゃんとした日常っぽくてステキです。
「つっても、こればっかりじゃ何か地味だし
小田和正の曲をバックに写真を流す
感動風のCMとかぶるよなあ」ていうのが制作側の本音かしら。
広告の勝負は、直球勝負。
アイデアが似てると思った時点で負けです。
そこに何か新しさをプラスするのが
クリエイティブの仕事に携わるものの使命であり、プライドであり、見せ所。
……と、理想論を吠えたところで
クライアントが気に入っちゃったならしょうがない。
そんな、サラリーマンの嘆きも聞こえそうな企画でした。